「分厚い本」を電子書籍で持ち歩く
こんにちは。今回は、オーム社eBook Storeで買える電子書籍版のうち、「紙の本だと重量級」な技術書を紹介します。
かつてB5変形判が主流だったコンピュータ書籍ですが、A5判サイズのものも増えてきた印象があります。 コンパクトな本にはコンパクトな本のメリットがありますが、これから紹介する7冊は、「情報の詰まり具合」に大きなメリットのあるものばかりです。
最初に紹介する2冊は、400ページ半ばの情報がカラーで掲載されていて、視覚面からも読みごたえ十分。その道のプロの方が丁寧に解説している内容と実用的なコンテンツは、眺めているだけでも楽しくなります。
『FLASHアニメーション制作バイブル』
A.e.Suck 著
B5判/448ページ
『Unityで神になる本。』
廣 鉄夫 著
B5変判/449ページ
次は、2014年7月に再販されたコンピュータ書籍の名著です。本書の初版は2000年。当時はこのような設計のコンピュータ書籍は珍しくなかったように思いますが、今となってはちょっと大きめな印象です。ちなみに本書は、原書と日本語版のページ番号(ノンブル)が同じというレイアウトになっています。手元に原書のある方は、比べてみてください。
『新装版 リファクタリング 既存のコードを安全に改善する』
Martin Fowler 著/児玉公信・友野晶夫・平澤 章・梅澤真史 共訳
B5変判/488ページ
こちらの初版は2008年。もともとはB5変形版だったところ、中身を充実している段階でページ数が増えてしまい、1ページに情報をたくさん入れられるよう、B5判に変更した、という経緯があります。それでも500ページを超えてしまいましたが、充実の内容となっています。
『FileMaker Pro 開発運用講座 第2版』
株式会社ジェネコム 監修/高岡幸生 著
B5判/516ページ
こちらも『新装版 リファクタリング 既存のコードを安全に改善する』と同様にオーム社での再販書籍です。第1版は約400ページなところ、オーム社版は520ページとなっています。担当者に話を聞いたところ「Rの新しい部分を加えたりレイアウトを変えたりした結果、ページ数が大幅に増えた」とのことでした。紙版は現在、おかげさまで7刷めとなっております。ありがとうございます!
『The R Tips 第2版―データ解析環境Rの基本技・グラフィックス活用集―』
舟尾暢男 著
B5変判/520ページ
次に紹介する本も500ページ超の書籍です。原書は648ページのところ、編集とレイアウトに工夫を重ね、500ページ台に押さえることができました。
『型システム入門 プログラミング言語と型の理論』
Benjamin C. Pierce著/住井英二郎 監訳
遠藤侑介・酒井政裕・今井敬吾・黒木裕介・今井宜洋・才川隆文・今井健男 共訳
B5変型判/520ページ
最後は100ページも差をつけて断トツの600ページ超えです。こちらは、電子版だと全ページがフルカラー。原著者によるゆかいなイラストと親しみやすい翻訳文ともに、Erlangの魅力を知ることができる書籍です。
『すごいErlangゆかいに学ぼう!』
Fred Hebert 著/山口能迪 訳
A5判/624ページ
# ちなみに、今まで編集校正をしてきたなかで一番ページ数の多かった単行本は、総ページ1000超えの3ds max4完全ガイドでした。大変でした。
持ち歩きたいけど鞄に入らない、移動時間にじっくり読みたいけど重くて荷物になる……。そんなときは、電子版での購入もご検討いただけると嬉しいです!