「プロが選んだ名著」を電子版で
こんにちは。都内はだいぶ気温が下がってきました。風が冷たいです。
さて、2012年に翔泳社から発行された『100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著 君のために選んだ一冊』という書籍があります。 ソフトウェア開発に造詣の深い100人の方が、ソフトウェア開発者および技術者に読んでほしい、お勧めしたい書籍を1冊選び、紹介しているというものです。ありがたいことに、オーム社から発行された書籍も何冊か紹介していただきました。
紹介してくださった方がなぜ「この本をおすすめしたい」のかについては上記の書籍をお読みいただくとしまして、今回はそのなかからオーム社eBook Storeで購入できるものを紹介します。
『新装版 リファクタリング 既存のコードを安全に改善する』
Martin Fowler著/児玉公信・友野晶夫・平澤章・梅澤真史 共訳
B5変判/488ページ
『100人の~』発行時はピアソン・エデュケーションからの発行でしたが、2014年にオーム社から新装版として再発行されました。 当時と同じ訳者の皆さんが丁寧に再度目を通してくださった新装版は、巻末に日本語版のみの書き下ろし「Java のバージョンアップに伴うリファクタリングをめぐる環境の変化」もついています。 ちなみに紙版のほうではありますが、開発者向けのカンファレンスDevelopers Summit 2015(主催:翔泳社)における「ITエンジニアに読んで欲しい!技術書・ビジネス書 大賞 2015」にて、審査員特別賞を受賞しました。
『7つの言語 7つの世界』
Bruce A. Tate 著/まつもとゆきひろ 監訳/田和 勝 訳
A5判/304ページ
Rubyは「メリーポピンズ」、Ioは「フェリスはある朝突然に」、Prologは「レインマン」、Scalaは「シザーハンズ」、Erlangは「マトリックス」、Clojureは「スターウォーズV 帝国の逆襲」、Haskellは「Star Trek」。本書は、7つのプログラミング言語の特徴を、映画や物語になぞらえて紹介するという、少し変わった書籍です。新しい言語を習得したい方、プログラミングの幅を広げたい方に手に取ってほしい一冊です。 姉妹本、というほどではありませんが、『7つのデータベース 7つの世界』もおすすめです!
『エクストリーム プログラミング』
Kent Beck・Cynthia Andres 共著/角 征典 訳
A5判/208ページ
この本も、『100人の~』発行時はピアソン・エデュケーションから出ていました。オーム社での再発行に伴い、装丁も中身もフルリニューアル、すべて新訳でお届けしています。ピアソンのほうを紙版で持っているから……という方も、今度は電子版でいかがでしょうか?
『アジャイルプラクティス』(紙版)の発行は2007年です。『100人の~』で紹介していただいたのが5年後の2012年。そしてその3年後にこの記事で紹介していますが、未だ色あせない内容です。天使と悪魔の言葉に耳を傾けながら、日々の仕事にお役立てください。
『情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方』
Chad Fowler 著/でびあんぐる 監訳
A5判/200ページ
この本は日本語の書名をつける際、原題の“The Passionate Programmer”の「Passionate」を、日本語でどのように表したらよいのかで、とても悩みました。一時は「プログラマ道」(装丁は剣道の写真)という案もあったのですが、原著者のChad Fowler氏に伺ったところ、「Passionateだよ! まさにPassionateだ!」という熱いお言葉をいただいたので、そのまま「情熱プログラマー」となりました。
クリスマスのプレゼントに、年末年始の読書用に、新年から新しいことを始めたいときに。この機会に覗いてみてください。
Ruby関連の本を電子書籍で
こんにちは。今回は、オーム社eBook Storeで購入できる、Ruby関連の書籍を紹介します。
『Rubyのしくみ Ruby Under a Microscope』
Pat Shaughnessy著/島田浩二・角谷信太郎 共訳
A5判/408ページ
VMベースのインタプリタ型言語処理系であるRubyがコードをどのように解釈し、どうやって実行するかを解説した書籍、No Starch Press社の“Ruby Under a Microscope”の日本版です。
日本Rubyの会理事の島田浩二さんと角谷信太郎さんの翻訳に加え、日本語版には、Rubyの開発者であるまつもとゆきひろさんの序文とYARVの開発者である笹田耕一さんの書き下ろし付録がついています。
このような方におすすめ!
- 言語処理系が動作する仕組みを学びたいと考えている方プログラマ
- アプリケーションの動作基盤であるrubyが動く仕組みを理解したいと思うものの、コンパイラの教科書はハードルが高いと考えているRailsユーザなど
『7つの言語 7つの世界』
Bruce A. Tate 著/まつもとゆきひろ 監訳/田和 勝 訳
A5判/304ページ
1週間で1つの新しい言語を学ぶ書籍、“Seven Languages in Seven Weeks”を、まつもとゆきひろさんの監訳で読むことができます。言語の特徴を映画の登場人物になぞらえて、Ruby、Io、Prolog、Scala、Erlang、Clojure、Haskellという個性的な7つの言語を紹介している、一風変わった構成となっています。
このような方におすすめ!
- ソフトウェア開発に従事していて、プログラミングの幅を広げたい方
- プログラミングに興味のある、もしくはその面白さに気づいた学生の方
『dRubyによる分散・Webプログラミング』
関 将俊 著
B5変判/256ページ
「分散オブジェクトシステムについての前提知識は必要なし。Rubyについては文法や標準のクラスライブラリについてほぼ理解していて、簡単なツールが書ける程度の知識があることが望ましい。(本文より)」。本書は、Rubyで書かれた分散オブジェクトフレームワークであるdRubyの解説書です。作者である関将俊さん自らの書き下ろしであるこの本は、Rubyの仕組みを理解し、アプリケーションを作りたい人に最適です。
このような方におすすめ!
- RubyやdRubyでアプリケーションを書きたい人
- 分散システムやマルチスレッドプログラミングに好奇心をかきたてられる人
- J2EEなどちょっと大掛かりなシステムに疑問を感じている人
- クライアント/サーバ型のネットワークプログラミングやCGI/JSP/ASP/Servletなどウェブプログラミングに興味のある人
週末の読書のお供に、いかがでしょうか??
早くも増刷! 『進化計算と深層学習 創発する知能』
こんにちは。2015年10月に発行された『進化計算と深層学習 創発する知能』ですが紙版のほうが早くも増刷となりました。ありがとうございます!
伊庭斉志 著
A5判/192ページ
本書の編集者による紹介はこちら!
また、下記の関連書籍の電子版が、オーム社eBook Storeにて発売しております!